新 商 品 紹 介
西島木工所が製造・販売する新商品を紹介いたします.
商品ロゴの変更や名入れの対応などのご相談に乗ります.
商品名:組子のお皿 ~楚々~
仕上がりのサイズ・デザインに応じて
価格が変わりますのでお問い合わせ下さい.
空間を間仕切る日本の伝統技法である組子(くみこ)を
「日本らしさを感じられるお皿 」に転用した新しい発想の料理皿
盛り付ける料理の邪魔をせず料理を引き立てる木のお皿の進化系です.
デザインや材質を変えることで和風・洋風に使い分けができます.
実際に料理を盛り付けた写真です.
和食でも洋食でもお使いいただけますし、
全ての商品に食品衛生法に適合した塗装を施してあります.
開発の経緯と問題提起
祖業である建具(たてぐ)製造は建設業の一業種ですが建具業界は斜陽産業で廃業が相次いでいます。
理由は時代の住宅需要の変化に対応できていないからです。
現代の住宅は和風よりも洋風又は近代的な設計のため、
障子や襖の需要が減り、部屋の気密性の観点から組子の意匠を施した欄間の需要は皆無です。
もはや建具業界は造作家具への技術転用か芸術性を突き詰めた組子の工芸品で辛うじて存続している状態です。
ただ組子の芸術性は海外での高い評価されておりますが、
大型の作品が多く販売格も高額であるため一部の富裕層に好まれている段階であり認知度はまだまだ途上です。
このままでは飛鳥時代より始まった組子の伝統技法が途絶えてしまうことを危惧しています。
そのためにも伝統技法を引き継ぎつつも、現代の私たちの価値観に沿う形での商品提案が急務であると考えております。
組子を含み建具は時に「骨物(ほねもの)」と呼ぶことがありまして、
これは木を細く・細かく加工して商品を仕上げていく様子から根付いた表現のようです。
特に当社の商品(楚々-そそ-)は木を細かく加工して製造するので建築で余った端材を使い切ることができ、
廃棄ロスを極限まで減し環境への配慮もされています。
さらに「木には色の変化がない」と指摘されていた課題を木チップで解決しています。
これもまた端材を余すことなく使い切る環境への配慮もできていますし、
加工の難しさから組子に利用できなかった材木を利用することができ、
異なる木材の持つ自然の色味や風合いが人工では作り出せない
カラーバリエーションとなって商品の魅力を高めています。